第4回MIKU勉強会
ベッドルームで群論を
第4章
遺伝暗号をひねり出す
p.77〜104
1.アミノ酸
20コだけじゃない!!!!
アミノ酸にはStandard amino acidsとNon-standard amino acidsがある。
Standard amino acidsとは、私達が一般的に知っているアミノ酸20種類のことで、遺伝子にcodeされているcoding amino acidsのことである。
Non-standard amino acidsとは、例えばpost-translational modificationでたんぱく質に入ったりする、遺伝子ではcodeされていないnon-coding amino acidsである。
2.コドン表
塩基(UCAGの4種類)の三つ組(64通り)の配列に、たんぱく質(20種類)が対応している。
この対応の仕方について、多くの歴史上の科学者が、説明をつけようとしきた。
◆現在の(本当の)コドン表について◆
コドン表の表記法にはいろんなものがある。
例えば、表①や表②
□分析1□
表②の色分け(赤:acid 青:base 緑:polar 黄:non-polar)を採用するとこんな感じになる。
これを見る限り、2nd baseがなんであるかという情報のほうが、1st baseよりも強いことがわかる。
より数学的に解析するならば、任意の2つのコドンにおいて、
前からn番目(1〜3)のbaseが同じであるならAn点、と配点して1〜3までの合計得点をその2者の類似性として評価する、など…
□分析2□
1st baseと2nd baseが同一のコドンについて、以下の3つに分類可能。
①3rd baseがUCAGどれであっても同じアミノ酸をコードするもの
②3rd baseがUC(ピリミジン)、AG(プリン)であるものとで異なるアミノ酸をコードするもの
③3rd baseがUC、A、Gであるものとで異なるアミノ酸をコードするもの
以上より
●3rd baseが何であるかという情報は比較的ゆるい(ゆらぎ、という)
●3rd baseがピリミジン、プリンかという情報は強い
●AGに比べて、UCの方が繋がりが強い
という性質が分かった。
3.発展
●たんぱく質の翻訳のスピード:諸説あるが、40aa/secととても速い
●64個のtRNAと20個のamino acidsを対応させている酵素がaaRS(Aminoacyl tRNA synthetase)。
aaRSはtRNAのコドンとamino acidsを認識して結合させている、影の立役者。
aaRS欠損の病気として、例えばGly aaRS欠損の病気、シャルコー・マリー・トゥース病Wikiがある。
Glyといえば、抑制性神経伝達物質、コラーゲンの元となるペプチドに必要なアミノ酸として有名。
シャルコー・マリー・トゥース病のメカニズムは謎です。